透水性コンクリートのメリットとデメリットを分かりやすく解説

おもしろ商品

最近、住宅の駐車場やアプローチなどで透水性コンクリートが使用されているのをよく見ます。

ユーチューブでも駐車場の土間を透水性コンクリートにしている動画をよく見かけるようになりました。そこで今回は、透水性コンクリート(ポーラスアイ)にはどんな特徴があるのか、メリットとデメリットを簡単に解説していきたいと思います。

透水性コンクリートの特徴

透水性コンクリートは、その名の通り、水を通すコンクリートで、通した水を排水溝へ流すのではなく、土壌に浸透させることができる環境に配慮されたコンクリートです。

これにより、駐車場やアプローチなどの水の流れを整え、土砂崩れなどの問題を軽減することができます。通常の生コンクリートが砂、砂利、セメント、水で出来ているのに比べ、透水性コンクリートは砂を使用していないため、見た目はおこし状になっています。

砂利と砂利の間の隙間が空いていることで水を通すことができます。見た目から強度が心配になる方もいるかもしれませんが、ポーラスアイの場合は乗用車が乗っても問題ない程度の強度は保たれています。

透水性コンクリートのメリット

環境問題対策になる

透水性コンクリートは水路に流れず土壌にゆっくり浸透していくため、

水路の増水を妨げる効果があります。

また、ゆっくり土壌に浸透することから夏場の打ち水の持続時間も伸びると言われています

これらの効果により、ゲリラ豪雨対策や、ヒートアイランドの抑制につながると言われています。

施工時間が短縮される

通常の生コンクリートを打設すると、数時間後にブリーディングしてしまいます。

ブリーディングとは生コンの中に含まれる水分が密度差で上面に浮いてくる現象です。

仕上げはそのブリーディングが収まってから行われるため、冬場の土間コン打設は1日仕事になってしまいます。

一方で、透水性コンクリートは基本的に一発仕上げのため工期の短縮につながります。

午後から打設を始めたとしても終わり次第すぐに次の作業に移ることができるのは、職人さんにとっても嬉しいことなのではないでしょうか。

水は直接土壌に浸透するため水勾配をつける必要もありません。

作業時間はまちがいなく早くなります。

面取りができる

透水性コンクリートの「欠点」としてよく指摘されることで

面ゴテがきかない。ということがあげられます。

他社の透水性コンクリートは面取りができないことが多いですが、

ポーラスアイは5mmの砂利を採用しているため、面取りまできれいに仕上げることができます。

面取りができるのとできないのとでは見た目に大きな差が出ます。

 

子供、お年寄りに優しく足元から快適に過ごせる

勾配を付ける必要がなく、滑りにくいため、転びやすい子供やお年寄りにも歩きやすいです。

夏場、子供が水遊びをしても、雨が降っても水たまりはできず快適。

冬は地面が凍って滑ることもないため安全です。

豊富なカラーバリエーションで自由なデザイン

透水性コンクリートポーラスアイはプレーンレンガグリーンベージュグレーイエロー

6色のカラーがあります。一色を大胆に使うのもよし、いくつかの色を掛け合わせるのもよし、

様々なデザインを施すことができます。

 

透水性コンクリートのデメリット

失敗するリスクがある

先ほどメリットで紹介したように透水性コンクリートはコテでの一発仕上げです。

通常の生コンのように何度もやり直すことができませんので、

コテを使用した作業をしたことがない方にとっては難しく感じるかもしれません。

透水性コンクリートならではの注意点などもあるため、初めて透水性コンクリートを施工する際には指導員を派遣しております。

一度乾いてしまった状態で何度もコテを当てたり、推奨されていない施工方法で施工してしまうと、ぽろぽろ剥がれてきてしまったり、色ムラができてしまうことがあるため、正しく施工する必要があります。

施工時、大人数必要になる場合がある

ポーラスアイは一度乾いてしまうと接着が悪くなってしまうため、時間との勝負になってきます。

住宅などのアプローチなどで使用する場合は大丈夫ですが、大きな面積を施工する際、大人数必要になる場合があります。

やり方によっては少ない人数でも施工することはできますのでご相談ください。

動画でも紹介しています↓

仕様事例

透水性コンクリートのメリット、デメリットが分かったところで、次は実際どのような場所で使用されているのか紹介していきたいと思います。

住宅のアプローチ

一番多く使用されているのが住宅の外構です。

家の特徴や雰囲気に合わせて色を選ぶことができます。

二色使用した場合はこんなかんじです。

DSC_0011

道の駅や商業施設の舗装

岐阜県可児市にあるぎふ・ワールド・ローズガーデンで採用していただきました。

ローズガーデンは一年を通して花を満喫できる施設で、コスプレをして写真を撮って楽しんだり、ピクニックをしたりとたくさんの人が訪れています。

 

今回は花に合わせたベージュを採用していただきました。

東海環状自動車道の本巣SAの舗装にポーラスアイが採用されました。

まだ全体は出来上がってはいませんが完成が楽しみです。

 

よくある質問

駐車場に使用したいけどすり減りは大丈夫??

砂利が剥がれたりしない??

Mori
Mori

ポーラスアイは砂利にセメントが薄くついている形状なので、すり減ると砂利の色が見えやすい場合があります。ポーラスアイはセメントのみを使用しているため、樹脂系のように、紫外線や熱で劣化や変形することはありません。

水はけの悪いところに使いたいんだけど、、、

土はそのままでいいですか??

Mori
Mori

水はけの悪いところにこそポーラスアイを使用していただきたいです!!

しかし、ポーラスアイの下の地面が全く水を通さないと、水が下に溜まってしまいます。下地の土を20cm程度RC砕石など、保水性のある土に入れ替えるか、水の逃げ道を作ってください。

土が詰まって透水性能が落ちることはありませんか?

Mori
Mori

土や砂が透水性コンクリートの隙間に入ると透水性能は落ちていってしまいます。

ホースで洗い流せば、透水性能は多少回復はします。完全には回復しないため、できるだけ土や砂が入らないような設計にしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました