驚きの流れる力!高流動コンクリートの真実とは?打設のコツと事例紹介

Remic Times

高流動コンクリートって知っていますか?

 

普通の生コンは、スランプ8や18で軟らかさを表しますが、高流動コンクリートは、スランプでは測定出来ないくらい、柔らかい生コンのことです。

高強度の生コンは、セメントが多く、ネバネバで扱いにくいため、スランプではなくフロー(広がり)管理の生コンが主流です。

そんなスランプフローでないと、打設が困難な箇所に使いたいが、強度は高くなくていいという現場のためにできた生コンが、高流動コンクリートというジャンルです。

高さ30センチのスランプコーンに生コンを詰めて、スランプコーンを引き上げ、下がった数値がスランプの値です。

スランプフローも、同様にスランプコーンに詰めて、

引き上げた時の広がりの大きさがスランプフローの値です。

 

普通の生コンと打設方法は違うの?

どんどん流れていくので、打設が楽です。ポンプも使えるし、

シュート、一輪車なんでもOK!

注意点は、軟らかいため、型枠にかかる圧力がかなり大きい

です。型枠はしっかり組んでください。極端な話、水を入れて

も漏れない壊れないくらいの型枠を組む必要があります。

よくある失敗は、一度使ったことのある型枠だったため、古いセパレータの穴からどん

どんモルタルが流れ出てしまったとか、型枠はしっかり組んであったけれど、型枠が浮いてしまって、下から生コンが漏れ出してしまったということがあるので気を付けてください。

 

値段は高いの?どこの工場にもあるの?

普通の生コンと比べると、4,000円~5,000円/㎥程高くなります。

高流動コンクリートを常時出荷できる工場は少ないため、事前に工場へお問い合わせください。

弊社は、常時出荷することができますが、生コンと同じように配達時間の縛りがあるため、お問い合わせください。右の地図の破線が、基本的な配達エリアです。高速道路の使用などの条件付きで対応できる場合がありますので、お気軽にお問合せください。

 

土間にも使える?

駐車場のような土間には、あまり向いていません。

ある程度広がるので、多少楽には打設できますが、少しでも勾配があると、均しが決まらなかったり、ブリーディングが少ないため、仕上げがしにくい場合があります。

以前、床下の地盤沈下の穴埋めのために、高流動コンクリートを使用していただきましたが、打設する開口部の付近は平だったため、フロー50では苦戦しました。フロー60に変更したら、何もしなくても、どんどん穴に流れ込んでいったので、お客様に喜んでいただきました。大臣認定品をご希望の場合は、事前に打ち合わせが必要ですので、お早めにご連絡ください。

 

生コン豆知識

高流動コンクリートとは反対に、固い生コンもあります。

弊社の配合の中で1番固い生コンは、スランプ3センチです。しかも、砂利は40ミリなので、スコップが刺さりにくく、すくうのも大変な生コンです。

主に張りコンクリートなどの、斜面で使うことが多い生コンです。

水が少なく、セメントも少ないため、きれいにテストピースを作るのは大変な生コンです。

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