生コンクリートってなに?

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生コンクリートは、建築業界で欠かせない素材です。建物や橋などの基礎や柱、壁などに使われることが多く、その強度や耐久性が求められます。適切な技術や知識を持った専門家が製造し、建築のプロセスの中でも重要な役割を果たします。

今回は、生コンクリートのことを一切知らない方でも分かるように、生コンクリートとはいったい何なのかを解説していきたいと思います。

生コンクリート

生コンクリートとは、水、セメント、砂、砂利などの素材を混合して作られた、まだ固まりきっていないコンクリートのことを指します。

まだ固まりきっていないため、見た目はとろとろしています。

 

工場で練られた生コンクリートはミキサー車(アジテータ車)に移され現場に運ばれていきます。

現場でミキサー車から降ろされた生コンクリートは、ポンプ車やバケット車によって各所に流し込まれ、型枠に流し込まれて固まります。

皆さんがよく見たことがある、コンクリートでできた建物は、その生コンクリートが固まった後の状態になります。

 

ミキサー車(アジテータ車)

ドラムのようなものがクルクル回っている車を見かけたことないですか?

それが生コンクリートを運んでいるミキサー車です。

ミキサー車は、車体の後部に回転式のドラムが取り付けられており、生コンクリートが分離しないように混ぜ合わせるためにこのドラムが回転します。

生コンクリートを普通のトラックで運ばないのは車が走っている振動で生コンクリートが水分と砂利、砂が分離してしまうからです。

ドラム内部には羽根がついており、回転することで生コンクリートを混ぜ合わせるだけでなく、コンクリートを運ぶ際には羽根によって押し出されるようになっており、滑らかな流れでコンクリートを流し込めるようになっています。

 

欠点と解決策

生コンクリートは作られてから時間が経つと固まってしまうため、時間をかけて運ぶことができないことが欠点の一つです。

この問題を解決するために、だいたいどの地域にも車で30~40分の間の場所に生コン工場がたっています。しかし、離島や山奥には生コン工場がない場所も存在します。

そんな時に活用されているのが移動式コンクリートプラントです。

移動式コンクリートプラントは一つの車の中に、水、砂、砂利、セメントなどを載せ現場で生コンクリートを練ることができる機械です。

いつでも、どこでも、どんな生コンクリートでも現場で製造して打設することができます。

移動式コンクリートプラントについての記事はこちら

日本モバイルコンクリート協会

よくある間違い

 

新聞などで「ミキサー車が横転!!セメントが流出!!」などという記事を見たことがありますが

ミキサー車に積むのは生コンクリートです。

セメントは生コンクリートを作るための材料の一つです。

他にも間違いやすいものがあるため紹介します。

 

セメントペースト

セメントペーストとは、セメントと水を混ぜ合わせたものです。

セメントは、石灰やシリカ、アルミナなどの原材料を焼成し、粉状にしたもので、水と混ぜることで硬化し、強固な質感を持つコンクリートを作るための主要な原材料の一つです。

セメントペーストは、セメントと水を適切な割合で混ぜたもので、簡単な補修や充填作業に使われます。

 

 

モルタル

モルタルとは、セメント、砂、水を混ぜたものです。

モルタルは、石材などの建材を接着したり、目地を埋めたりするために使われます。

砂の粒子が混ざることで、コンクリートよりも柔らかく、石材に合わせて調整がしやすいという特徴があります。

まとめ

生コンクリートについて説明してきましたが、生コンクリートは私たちの日常生活に欠かせないものです。建物や道路などの建設現場で使われ、私たちの生活を支えています。

とても安価で便利なため、様々な場所で使用されている生コンクリートですが、施工時には適切な技術や工夫が必要であり、安全性や品質にも注意が必要です。

今後も、より高性能な生コンクリートが開発され、より安全で快適な社会の実現に貢献していくことと思われます。

 

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